嘘つきにぴったりの罰を用意しよう
「うわっ、倉持! アンタ木の下に行ったでしょ、背中に毛虫ついてるよ!」
「げっ!? マジかよ! ボール拾いに行ったときか!?」
「あはは、ウッソー」
「……! テメ、柚原ーっ!」
「あれ? 倉持。次の数学、英語と交換だよ? 昨日言ってたの聞いてなかった?」
「げっ、今日だっけ? やっべ、辞書持って来てねぇ!」
「嘘嘘、来週だよ」
「おい! マジで焦ったじゃねぇか!」
「倉持~。今日食堂休みらしいよ」
「うっせぇ! もうお前のいう事信用なんねーぞ。エイプリルフールをフル活用しやがって」
「えへへ。年に一回の日だし、満喫したってよくない?」
「うっせー、今度嘘吐いたら俺も嘘吐き返してやっからな!」
「あれ?先生に提出するノート、倉持が持ってってくれたの?」
「お前が日直の癖にいつまでも持っていかねぇからだろ。怒られてーのかよ」
「ごめんごめん、ありがとー。今日頼まれごと多くてさ、助かった」
「……あと何があるんだよ」
「え、もしかして手伝ってくれんの?」
「言っとくけど部活行くまでだからな。……それまでは暇だしよ」
「本当!? ありがとー! だから私、倉持好きなんだよねっ」
「そりゃドーモ。俺もお前が好きだぜ」
「えっ!? …………」
「…………で、何やりゃいいんだよ」
「あ、えーっと、資料室にこれ返しに行くのと……」
「おう、これだな」
「あ、あのさぁ倉持。らしくない事言ったけど、…………嘘、なんだよね?」
「ヒャハ! さーな」
「えっ!?」
「お前が嘘吐いたんなら嘘になるな」
「へ???」
「言ったろ、今度お前が嘘吐いたら俺も吐き返すって」
「えっ、えっ、だってそれじゃ」
「…………で? どっちだったんだよ」
「~~~~~~~~っっ」